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緑内障 40歳を超えたら年に一度検査を

まずはチェック!

このような症状はありませんか?

 

 

□ 周りが暗いと、ものが見えにくい
□ パソコン画面のマウスの矢印が見えにくい
□ 新聞などの細かい活字が読みにくい
□ バスや電車の時刻表が見にくい
□ 運転中に信号を見落とすことがある
□ つまずきやすい
□ 階段の上り下りが怖い感じがする

 

あなたの視野をチェックしてみましょう

片目をつむり、正面の約30センチの位置から中心の双葉を固視してください。

 

 

 

 

■ 視野に欠けたところがある 
■ 一部分が暗く見える 
■ 升目がゆがんで見える 
等の症状があれば早急に眼科を受診して下さい。

 

緑内障とは

緑内障は、眼球の奥にある視神経が障害されることで、視野が狭くなったり、部分的に欠けたりする病気です。放っておくと失明の恐れもあります。多くは10数年という長い時間をかけてゆっくりと進行します。一度欠けてしまった視野は、たとえ治療や手術をしても、元の状態には戻りません。

 

 

 

 

 

 

視野の変化

グレーの部分が視野が欠けているところです。

 

 

 

 

 

身近な病気、高い未治療率

緑内障にかかっている方の割合は、40歳以上では20人に1人といわれます。70歳以上では10人に1人と、とても身近な病気です。しかし、緑内障にかかっても、自覚症状がないため8割以上の方は治療をしていないのが現状です。

 

なぜ自覚症状がないの?

人が普段、ものを見る時、見たいものにピントが合っていますが、周辺の視野はぼけています。こうした目の特性によって、たとえ緑内障が原因で視野が狭くなったり、部分的に見えづらくなっていてもなかなか自覚しづらいものです。
また、片方の目の視野が欠けていっても、無意識にもう片方の目で補うため、視野の欠けが中心に及ぶまで気づかないケースも少なくありません。

 

こんな人・生活習慣が緑内障になりやすい

• 強い近視である(※)
• 親や兄弟に緑内障の方がいる(※)
• 低血圧気味である
• 冷え性である
• 長時間下を向いたままデスクワークをしている
• 一度にたくさんの水を飲む
(※)の項目に該当すると、緑内障のリスクが高いといわれています。

 

精密検査で正確に診断

精密検査を組み合わせて行い、正確に緑内障かどうかを診断します。

■ 視力検査:視力を調べます。
■ 眼圧検査:眼の弾力性(固さ)を調べます。
■ 眼底検査:目の奥に光を当てながら、視神経の集中部分や網膜、血管などの状態を調べます。
■ OCT(光干渉断層計)検査:眼底(網膜)の視神経の詳細な情報をとらえ、眼底検査などでは分からなかった網膜の断層を調べます。
■ (必要に応じて)静的視野検査:視野に欠けている所があるか調べます。

 

治 療

緑内障によって一度傷ついてしまった視神経は元に戻すことはできません。治療の目的は、これ以上進行させないようにすることです。
緑内障の治療は、点眼薬から始まります。薬だけでは視野障害の進行が抑えられない場合、状態を観察しながら必要時はレーザー療法や手術を行います。ただし、レーザー療法や手術は視力・視野の悪化を防ぐためのもので、視力が回復したり、視野が広くなったりすることはありません。

 

緑内障は、高血圧や糖尿病と同じように、一生つきあっていく病気です。経過を観察しながら根気よく治療を続ければ、十分に視野と視力を保っていくことができます。
初期段階では自覚症状がないため、知らない間に進行している緑内障。だからこそ、40歳を超えたら年に1度は定期的に眼科健診を受け、早期発見、早期治療を心がけることが大切です。
詳しくは井野病院 眼科へお問い合わせください。