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加齢黄斑変性の治療

● 何か見え方がおかしい
● 見たいものが見えない
● ものがゆがんで見える
● かすんで見える

そんな症状に気付いたら要注意!もしかしたら、加齢黄斑変性という病気かもしれません。

 

加齢黄斑変性の自己チェックをしてみよう

下のアムスラーチャートを使って自己チェックしましょう。目から30cm離して、老眼鏡やコンタクトレンズをした状態で片眼ずつ、表の中央の黒い点を見つめます。ゆがみや見えないところがないか調べましょう。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

下のように見えたら早めに眼科を受診しましょう。

 

 

 

 

 

眼の構造と黄斑

網膜を正面からみると、ほぼ真ん中に黄斑と呼ばれる他の部分があります。黄斑はものの詳細を見分けたり、文字を読んだりするのにとても大切な場所です。黄斑の中心は中心窩(ちゅうしんか)と呼ばれ、視力に最も重要な場所です。

 

 

 

 

 

 

 

 

加齢黄斑変性とは

加齢黄斑変性では、脈絡膜から網膜に向かって、新生血管という正常とは違う血管が生えてきます。この血管はもろく破れやすいため、出血したり、血液中の水分がもれたりしやすく、黄斑部の網膜の下にたまってしまいます。そのため、視野の中心にある「見たいもの」が見えにくくなる病気です。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

新生血管が発生する原因となる物質

新生血管が発生・発育して、血液や滲出液がもれだす原因物質として『VEGF(ブイイージーエフ)』があります。VEGFは正常な血管を形成し、維持するために不可欠な物質ですが、必要のない血管を発生させるなど、加齢黄斑変性では悪い働きをします。

 

加齢黄斑変性になる危険因子

以下が発症のリスクを高めるといわれています。

 ●加齢 ●喫煙 ●太陽光 ●高脂肪食 ●肥満 ●抗酸化物質の摂取不足

 

 

 

検査

加齢黄斑変性を診断するため、もしくは治療の経過をみるために、次のような検査が行われます。
■  視力検査
■  眼底検査:目の奥に光を当てて網膜を直接観察します。網膜の血管の様子、出血や滲出の状態を見る事ができます。
■  蛍光眼底造影:蛍光色素の入った造影剤を腕の静脈から投与して、眼底カメラで眼底の血管を観察します。血管の形や位置、血管からの血液中の水分のもれ具合などがわかります。
■  光干渉断層計(OCT):網膜は層構造になっており、その層構造を断面的に観察する検査です。滲出や新生血管の状態がわかります。

 

 

  (左:正常  右:加齢黄斑変性) 

治療

井野病院では『抗VEGF薬治療』を行っています。VEGFの働きを抑える薬を目に注射する事で、新生血管の成長を抑え、新生血管からの滲出液や出血を止め、症状を改善します。

 

 

 

 

 

 

 

スケジュール

まず、1ヶ月に1回、連続3回行い、その後は定期的に経過観察を行いながら、通常、2ヶ月に1回治療を受けます。
一旦症状がよくなっても再発する事もあるため、定期的に検査と治療が必要です。

 

 

 

 

 

詳しくは、井野病院眼科診察にてご相談ください。